格差じゃなくて問題は貧困

「格差に不満83%」は良い傾向だ
http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2008/02/8_d3dd.html

この記事を読んで、意外というより不思議に思ったことがあります。

皆さんは、私が何を「不思議に思った」か分かりますか?
日本人の不満率が高すぎる?
いや、そうではありません。
私が不思議に思ったのは、主要国では格差が大きい国ほど不満を感じる割合が低いと言うことです。

不満を感じる人が米国52%、英国56%、フランス78%、これって、格差の大きさと完璧に反比例していますね。

OECDによる「貧困層」の定義によると,貧困層とは国民の平均所得の50%以下の所得しかない人々の事を指します.少し古い情報かも知れませんが,2006年にOECDが発表した情報によると,日本における貧困層の割合は,13.5%であり,一位アメリカの13.7%に次いでワースト二位となっています.アメリカが不満を感じる人が少ないってのは良くわかりませんが,全然反比例していないのではないでしょうか.

誰かに助けてもらおうと思ってる人から助からない気がする
http://d.hatena.ne.jp/teruyastar/20080213/1202914898

アメリカの経済学者のクルーグマン曰く,経済の問題は「雇用」,「富の分配」,「生産性」だけであると述べています.日本の経済政策で失敗したのは,「生産性」のみを高め,他を度外視してしまったことでしょう.時々政治家は,有権者が選んだんだから有権者のせいであると責任転換していますが,選ばれたら好き勝手して良いというわけではありません.選ばれたのなら責任を持って,成果を出すべきだと思いますが,これまでの自民政権は成果を出せませんでした.成果の出せなかったのならば切られるのは当たり前だと感じます.特に,個人で合理的な行動をとると,ますます全体でマイナスになるということが起こりえるため,マクロ政策の失敗は120%政府の責任だと言えます.

トヨタやホンダがそうであるように、
すでに海外市場に大きく頼った大手メーカーも多い。
ゲームメーカーだって国内でなく

あらかじめ海外のみにターゲットを絞った展開とかも聞く。

グローバル化にともない、
「世界を一つの市場」と見ると、
日本の下流層なんてお金が出せないんだから、まっさきに見切られるだろう。

輸出産業はGDP比で見ると1割程度しかありません.すなわち国内で生産したうちの9割が国内向けの需要のためなので,グローバル化に伴って国際競争力を身につけ外貨を稼ぐのではなく,内需に軸足を置いた政策を行えば解決することになります.問題は,その1割の輸出企業が,東証に上場している大企業で大きな発言力を持っているため,そちらに偏った政策になりがちなことなのではないかと思います.


今後は,ゆりもどしによってマシになるか,はてまた,行くところまで行き,貧困により防衛大しか行く処が無かった青年士官によるクーデターが勃発するか,どうなるのでしょうか.